歌仙事始め

三吟歌仙「人日の巻」

雅史
<初折表>
 新 人の日や空晴ればれとニコライ堂 雅子
 新  今年良き年鐘鳴りひびく鳥船
 雑 いざ行かん黄金おうごんの風の吹くところ玻璃女
 雑  ナイルを下る舟にゆられて
🌙秋 煌々と四千年の月明り
 秋  かぐや生まれし露深き里
<初折裏>
 秋 隠れん坊する子等何処どこぞ秋の虹
 雑  昔ここにはほこらありけり
 雑 えじゃないか揃いの笠も賑やかに
 夏  コンチキチンと山鉾の稚児
 夏 炎昼や格子透かして見ゆる影
 雑  懐のなかピストルかしら
🌙秋 月の客熱く竜馬を論じをり
 秋  差しつ差されつ秋は更けゆく
 秋 ゆったりと蔦の小紋の膝枕
 雑  夜来の雨に木々の芽吹きて
🌸春 彼の人の花の便りを待ちわびる
 春  金屏風出す麗らかな午後
<名残表>
 春 爪立ちて仰ぎて秘仏御開帳
 雑  猫も杓子もにわか信心
 雑 アマテラス天岩戸にまた隠れ
 雑  令和の御代に来たれ宇宙人
 雑 いつの日か叡智輝く世となさん
 冬  読み聞かせるはクリスマスキャロル
 冬 ペチカ燃ゆ雪降る夜のなつかしく
 春  春も間近なコペンハーゲン
 春 腕通すタンクトップに風ひかり遥菜
 春 
   
🌙  
   
<名残裏>
   
   
   
   
🌸春 
 春